Red Hat、ハイブリッドクラウド全体でRed Hat Enterprise Linuxの管理を簡素化　Red Hat Insightsが分析を超えて拡張

［マサチューセッツ州ボストン-RED HAT SUMMIT- 2023年5月23日（現地時間）発表]　アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、イノベーションを遅らせることなくハイブリッドクラウド全体でエンタープライズLinuxの複雑さを低減するために役立つよう設計された、Red Hat Enterprise Linux用のRed Hat Insightsの拡張された管理機能セットを発表しました。これらの機能拡張は、組織が運用する場所を選択した場合、それがどこであっても世界トップクラスのエンタープライズLinuxプラットフォームの利用、管理、保守をより容易にするというRed Hatのビジョンの最初の一歩です。

Red Hatの調査では、Red Hat Insightsの予測分析とこれらの新規および強化された管理機能を組み合わせることによって、IT組織はハイブリッドクラウド全体にわたってITの問題を最大90%早く発見し、ほぼ66%早く改善できることが明らかになりました。これにより、Red Hat Insights は、IT 組織がリソースの制約に直面しても、Linux の豊富な専門知識がなくても、システムをより容易にオンラインに保ち、重大な欠陥がないようにするためのスキルレベラーとして機能するようになりました。

IDC¹によると、「顧客はデプロイメントの柔軟性を望んでおり、自社スタッフによるサポートが必要なオペレーティングシステムの数を制限したいと考えます。」そして「複数の冗長なオペレーティングシステム環境をサポートすることは、直接的なライセンスおよび保守オペレーティングシステムのオーバーヘッドという両方の点で、エンタープライズにとって大幅なコスト増になる可能性があります。」

IT組織は常により少ないリソースと予算でより多くのことをするよう求められているため、オペレーティングシステムの柔軟性と安定性が重要なニーズになります。単に日々の運用を維持するだけでなく、CIOには収益を生む新しいサービスをサポートするためにITシステムを拡張するという使命も課せられます。既存のリソースとスキルを拡張する必要がありますが、これはRed Hatにとって、イノベーションを制限することなくLinux資産の管理に必要なスキルを低減することから始まります。

簡素化されたRed Hat Enterprise Linux管理体験

このRed Hat Insightsの機能拡張は任意のウェブブラウザを通してconsole.redhat.comから入手可能で、ハイブリッドクラウド全体でRed Hat Enterprise Linuxデプロイメントの管理を、単一の、直観的なユーザーインタフェースに集約します。これらの拡張機能は、既存のRed Hat Insightsの予測分析によって提供される情報を基盤としており、重要な実運用環境でのLinuxプラットフォームの実行に関する数十年に及ぶRed Hatの経験を使用して、潜在的なバグ、設定ミス、またはセキュリティ脆弱性を検出します。

Insightsがこれらの問題を検出した場合、ITチームはこの新しい合理化された管理体験を使用して、より迅速にRed Hat Satellite Serverを使うことなくセキュリティバグと重大なバグを修正し、パッチ・テンプレートを使用して複数のサーバーグループを同時に処理できます。あらゆるレベルのシステム管理者が、ひとつのインタフェースから潜在的な問題の検出、評価、修正の適用を行うことが可能で、コマンドラインの操作や、Red Hat Satellite Server等のLinux管理システムに対する深い理解を必要としません。Red Hat Satelliteは高度なLinux管理機能のためのRed Hat製品であり続けるとともに、非接続もしくはエアギャップのデプロイメントもサポートします。

Red Hat Insightsイメージビルダー・サービスも、ITチームがセキュリティとコンプライアンスに関する組織固有のニーズに準拠した、標準化され、最適化されたオペレーティングシステムのイメージをより迅速かつ容易に構築できるようにすることによって、Linux資産の管理に必要なスキルの軽減に役立ちます。その後これらのイメージは、データセンターからパブリッククラウド、エッジまでのハイブリッドクラウド全体にわたって、すべて同じインタフェースから容易にデプロイできます。

今後、イメージビルダーによってIT組織は独自のソフトウェアをデプロイメント用の「ゴールド」イメージに追加できるようになります。たとえツールやコンポーネントの特定のバージョンがRed Hat Enterprise Linuxにネイティブでない場合でも、イメージビルダーで構築されたイメージに含めて迅速に配布することが可能で、エンタープライズ独自の基準に沿ったイメージの構築と立ち上げが大幅に容易になります。

提供開始時期

Red Hat Insightsの新しい管理機能は、すべてのRed Hat Enterprise Linuxのサブスクリプションに含まれており、console.redhat.comから今日から利用することができます。

サポートコメント

Red Hat　Red Hat Enterprise Linux担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー　ガナー・ ヘレクソン
「パブリッククラウド全体でのLinuxの管理という要求によって、リソースに制約のあるIT部門はついて行くのが精一杯の状態になっています。CIOは既存のスキルセットを拡張し、Linux資産を管理するためのスキル障壁を低減できる必要がありますが、Red Hat Insightsの管理機能はまさにそのために設計されています。単一のウェブコンソールから、あらゆるスキルレベルのシステム管理者が潜在的な問題の検出、分析、パッチを行うことができ、標準化されたオペレーティングシステムを運用上必要なあらゆるフットプリントに展開できるため、イノベーションの能力を制限することなくLinux管理の複雑性が簡素化されます。」

¹  IDCの「Worldwide Server Operating System Environments Forecast, 2022-2026: The Public Cloud Shifts the OSE Market into Overdrive」（2022年7月、#US49426022）より

その他のリソース

• Red Hat Insightsを今すぐ始める方法について

• Red Hat Insights の管理機能に関する技術ブログ記事

• Red Hat Enterprise Linuxについての詳細

• Red Hat Enterprise Linuxの新しいサブスクリプションオプションについて

• Red Hat Summitの詳細

• Red Hat Summit 2023ニュースルームを参照

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